13メートルのステンドグラスから注ぐ清らかな光
1988年、梅花学園創立110周年を記念して建設された澤山記念館に礼拝堂が設けられています。240名の座席が整えられた礼拝堂には、正面聖壇上の約13メートルの高さに光天井が設けられ、十字架のステンドグラスはおごそかな雰囲気を醸し、重厚な響きをもつデジタルオルガンも設置されています。
イエス・キリストの十字架での死を意味しています。
聖書の物語では、神が世を愛するゆえに、救い主イエス・キリストを世に遣わされたこと、そして、罪のゆるしのしるしとして、イエス・キリストの十字架での死を受けとめ、伝えてきました。
キリスト教を象徴する十字架を中心にして、礼拝堂に集う人々が、穏やかな気持ちに包まれるよう、神がお造りになった宇宙を思わせる深い青色のガラスを基調として、上昇感のあるデザインをもとに構成されています。ろうそくの光はキリストの復活を示します。
キリスト教において青い色は父なる神、子なるイエス・キリスト、聖霊の三位一体の象徴であり「信仰」と「神の愛」を表わす色とされております。十字架真下の5つのクロスは、十字架におけるキリストの傷を表わし、人間の救いに結びつけられています。そして、聖壇の後に配された燭台は、キリスト者の信仰心を表わし、7つのろうそくの光によって「恵みと祝福」の意味が組み合わされています。これらの織りなす光の中にイエス・キリストの痛みを感じとり、人間の罪の深さを知って「恵みと祝福」のうちにある自分自身に気付き、礼拝の原点に立つ、そのような思いがここに込められています。