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梅花幼稚園で1月15日(月)、〈アーティストに学ぶ子どもたちの想像力刺激メソッド~親子ワークショップ「オエカキキトリ」~〉が行われました。
梅花女子大学と凸版印刷株式会社との産学連携がきっかけで発展した今回の企画。キッズデザインカフェとは凸版印刷株式会社が副会長を務めるNPO法人、キッズデザイン協議会の関西メンバーが継続して開催しているイベントです。今回は、「子どもの想像力を刺激するってどういうこと?」というテーマで、お絵描きと、聴き取りというコミュニケーションを通して、こどもに対する理解を深めます。
「オエカキキトリ」とは、こどもたちが画用紙に色鉛筆で自由に描いた絵をもとに、それにどんな物語があるのか、こどもたちが想像し描いたお話を、保護者に聴き取ってもらうという取り組み。
十数名の見学者に見守られながら、美術作家の牛島光太郎氏を先生に、今回は13人の園児と保護者が挑戦しました。
まずこどもたちに配られたのは、“何かが少しだけ描かれている”画用紙。よく見ると、どうやらおじさんのようなキャラクターの上半身が描かれています。
「このおじさんはどうして笑っているのかな?」
「おじさんはどんな足をしてるんだろう?」
「何を指さしているのかな?」
牛島先生が、こどもたちに語りかけ、その想像力を刺激します。
「じゃあ、絵の続きを描いてみよう」
先生の掛け声とともに、お絵描きが始まります。早速「お花!」と言って描き始める子、大きな余白にアーチのようなものをゆっくり描き出す子、おじさんが恐竜に乗っている様子を描く子。みんなそれぞれが思い描いた世界を、画用紙に描きこんでいきます。
10~15分ほど描いたあたりで、今度は保護者による聞き取りがスタート。こどもの絵は何を描いたものなのか?聴き取ったものを絵の裏に貼り付けていきます。
上のような「お絵描き&聴き取り」に、ちぎり絵などの手法が織り交ぜられながら、時間内に全部で3回の「オエカキキトリ」が行われました。
回を重ねるごとに、絵はどんどんダイナミック&彩り豊かに。聴き取りされる物語も、どんどん長くなっていきました。最初は消極的だった子も、最後にはお母さんに自分の絵を説明しながら絵の続きを描き続けていたほど。友達同士、絵を見せあいながら、物語を予想している姿も見受けられました。
この「オエカキキトリ」、通常は聴き取りを牛島先生か幼稚園の先生などが行うようで、保護者による聞き取りをしてもらう試みは今回が初めて。絵や聴き取ったもので分析をするわけではありませんが、「毎日の生活の中でも、ちぎり絵でやったようにいろいろなものを『何に見えるかな?』と考えてみるといいと思います」と牛島先生。ワークショップ後には、見学者を対象に講師とのディスカッション・懇親会が行われました。
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