専門分野における学問の体系的研究を推進でき、口腔から総合的な健康管理ができる人材の育成をめざします。
本研究科口腔保健学専攻では、求める学生像(アドミッションポリシー)を、 「人々の健康な生活に貢献できる高度な知識と技能を備え、自己問題提起、自己問題解決できる 創造的な専門医療従事者、および教育者、研究者を目指そうとする意欲ある学生」とし、 これに適う者の入学を期待して学生募集を行う。
次のいずれかに該当する女子
入学定員、5名
一般選抜入試…書類審査と学力試験(「口腔保健学」及び「英語」)及び面接試験を行い、合否の判定はこれらを総合して行う。
社会人選抜入試※…書類審査と学力試験(「小論文」及び「英語」)及び面接試験を行い、合否の判定はこれらを総合して行う。
※社会人とは、保健医療福祉機関、教育機関、行政機関等において3年以上の専門的な実務経験を有し、入学年度の4月1日現在25歳に達した者
咀嚼に重要な歯と口腔周囲の諸器官の感覚入力とその遠心性出力機構について、 形態学的基礎をもとにおこなう行動生理学的解析に関わる手法の原理を学ぶ。 また咀嚼に関する種々の反射運動を引き起こす神経回路について電気生理学的観点から観察と検討を行う。 また味覚嗅覚が咀嚼運動に及ぼす影響について筋電図・心電図記録や脳波測定から、 咀嚼運動時の顎筋の制御機構や自律神経活動の変化、認知機能に及ぼす影響について検討する。
口腔衛生管理特論の内容を基礎として、齲蝕や歯周疾患を中心に、口臭、 口腔乾燥症などの歯科疾患のリスクを科学的に分析・評価し、そのリスクを科学的に分析・評価し、 そのリスクをコントロールする方法と口腔と全身の共通リスク要因へのアプローチ法についての実践的能力を養う。 さらに、関連領域の国内外文献の抄読を通して、個人や集団を対象としたライフステージに応じた口腔保健管理や生活習慣改善の計画の立案、 医科などの他分野と連携した全身の健康を視野に入れた歯・口腔の健康支援における問題解決能力を養う。
地域口腔保健管理学特論での学びをもとに、母子歯科保健、学校歯科保健分野での、 それぞれのライフステージにおける疫学的特性を学ぶとともに、 施策や実践事例に基づく地域口腔保健活動や健康教育の在り方について検討を行う。 地域保健活動を実施するためのPDCAサイクルを用いて、地域のニーズを把握し対応を図るマネジメント手法を学び、 地域での口腔保健活動を円滑に実施するための知識と手法を身につける。
心身が定期的に発達している小児並びに障害児を対象に、口腔の機能と保健を維持推進し、 保護者・介助者を含めた生活を支援するために個人と集団に対して実践的方略をたてるために情報の収集と解析を行う。 その解析結果を基に構成した個別の方略についてプレゼンテーションを行い、 受けた評価と批判を取り入れて支援法の改善を図る。
口腔機能維持管理学特論で得た知識を基に、口腔機能の維持向上と機能低下の予防方法について、 実践的な方略(機能訓練や機能評価方法等)をたてるための情報収集と解析を行い、口腔から行う健康支援方法を学ぶ。 さらに高齢者の口腔機能維持管理に関連する論文を精読しクリティークすることにより批判的思考能力を養い、 実践の場で活用できる方策を含めた口腔機能維持管理について探求する。
※記載の内容は今後変更になる場合があります。