臨床心理基礎実習 |
受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
院 | 2 | 村上 千恵子・金澤 忠博 |
授業の主題(テーマ) |
臨床サービスに必要な基礎的コミュニケーション技能の修得 |
授業の目標(講義概要) |
臨床活動に必要な基礎的態度・技術の習得を目的とする。前期はコミュニケーション・スキルの訓練とインテーク面接を中心としたロールプレイによる実習を行う。後期は乳幼児期から青年期までの発達臨床を中心としたインテーク面接、家族面接などのロールプレイやシミュレーションによる実習を行う。大学所属のクリニックを中心に、臨床場面に参加・陪席して実際に体験学習する。 |
授業計画 |
前期は、以下のトピックに従って授業を進める。 1.臨床心理士の基本姿勢と職業倫理 2.事例研究によるケースの文献学習 3.基本的かかわり技法(ロールプレイ) 4.積極技法(ロールプレイ) 5.インテーク面接(ロールプレイ)/精神状態のアセスメント 6.インテーク面接(ロールプレイ)と報告書の書き方/リファー 7.面接初期・中期・後期の諸問題 8.スーパーヴィジョン 後期は、特に発達臨床に焦点を当てて実習を行う。 1.発達評価の基礎実習:新版K式発達検査、WPPSI知能診断検査、WISC-V知能検査フロスティッグ視知覚発達検査、PEP-Rなど、さまざまな発達検査・知能検査の実施場面への陪席やビデオ等による観察学習、ロールプレイを通してラポールの形成から始まる基礎的な技法や注意点を体験的に学ぶ。(計5回) 2.心理治療の基礎実習:遊戯療法や集団療法、発達障害児(自閉症児、学習障害児、ADHD児など)を対象とした発達評価に基づく個別教育プログラム(IEP)の作成と治療教育、さまざまな問題行動への対処の仕方などについて、実際の治療場面への陪席やシミュレーション学習を通して体験的に学ぶ。(計5回) 3.家族面接の基礎実習:発達臨床の場で遭遇する発達障害、情緒障害、不登校、幼児虐待、摂食障害、等さまざまな問題を理解し、効果的な治療を行うためには、母親を初めとする家族との面接や治療における協力が不可欠である。実習では、家族面接への陪席やロールプレイによる実習を通して、基礎的技法や注意点を体験的に学ぶ。(計4回) |
評価方法 |
実習課題に対するレポートと、実習への参加姿勢により総合的に評価する。 |
テキスト書名 | 編・著者名 | 出版社 | 価格 |
マイクロカウンセリング---基本的かかわり技法---/マイクロカウンセリング---積極技法---(2冊) | Allen E. lvey, 他 | 丸善 | 各3,000円 |
備考 |
テキストとは別に下山晴彦(編) 「臨床心理学全書 第4巻 臨床心理学実習論」 (誠信書房) (\5,100)を参考書として用いる。 |