同和教育 |
受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
教職 | 前期 | 2 | 2 | 中島 勝住 |
授業の主題(テーマ) |
ジブンゴトとしての人権論 |
授業の目標(講義概要) |
差別の問題を考えるとき、そこに単純な正義や誰もが納得できる答えがないことを私たちは直感的に知っています。「同和」教育にも、そんなものはないはずです。しかし従来の「同和」教育では、常識的正義ばかりが繰り返されたり、現実的ではない「解答」が語られることは少なくありませんでした。本講義では、多数者の側にいる自らの権力者性、差別者性を認識すること、同時に、自らがそうした差別的存在であることを否定するのではなく、差別的存在であることにもかかわらず「できるだけ差別しないわたし」の確立を目指します。私たちにとって人権問題とのつき合いは、この「できるだけ差別しないわたし」の実現に向けたプロセスそのものなのです。自分自身を想像(創造)する力を獲得することなのです。 |
授業計画 |
0) ガイダンス(大学と人権) 1) 差別問題とわたし(なぜ私がこの授業を担当しているのか) 2) 道徳規範(これまでの「同和」教育) 3) 行為規範(自分のための人権教育) 4) 差別の方法(人はこうやって「差別」をする) 5) 立場性の問題(差別をめぐる立場を考えてみる) 6) 差別の現実(こんな人をどう思う?) 7) 差別する根拠(「根拠」のない差別なんてない!) 8) 個性と差別(優越心と自尊心) 9) 多文化主義と反差別(顕在と潜在) 10) 反差別思想の確立(私の反差別思想) 11) 私たちにできること?(明日から何をするか?) 12) まとめ |
評価方法 |
初回の授業で、授業方法、評価方法を詳しく解説します。必ず出席してください。出席がなかった場合は、受講を断ることもあります。 |
テキスト書名 | 編・著者名 | 出版社 | 価格 |
備考 |