メディア教育論

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
(1) 教職 前期 2・3・4 2 石田 開

授業の主題(テーマ)
教育における視聴覚メディアの意味

授業の目標(講義概要)
教育におけるメディアの機能・意味について主に次の3点から概説する.(1)コミュニケーションメディアの歴史とメディア支援教育のあり方.(2)メディアから情報を受け取るヒトの側の知覚・認知(3)メディアについての認識と教育(いわゆるメディア・リテラシー).

授業計画
第1回:メディアとは?教育におけるその意味
    (1)メディアの定義,(2)知識の具体的伝達とその抽象化,
    一般化にメディアが果たす役割について触れる
第2回:コミュニケーションメディアの起源と歴史
    文字・印刷術・写真・映画・放送などの古今のメディア発展の歴史について.
第3回:視聴覚メディア教育の歴史
第4回:教室における視聴覚メディア利用
    各メディアの特色から教室における視聴覚メディアの選択と利用を考える.
    また,教室でよく用いられる呈示機器について実演を交えてその特徴を見ていく.
第5回:ヒトの知覚
    メディアを通じて情報を受け取るヒトの情報処理について.
    外界の物理的属性の単なる受容にとどまらないヒトの視覚認知の特性について説明する.
第6回:ヒトの視覚認知
    ヒトの視覚認知(奥行き知覚・恒常性・補間など)を概説
第7回:ヒトの記憶
    感覚記憶・短期記憶・長期記憶といった基本的モデルについて,
    系列位置効果など根拠となる古典的実験例を紹介しながら論じる.
第8回:ヒトの記憶と知識について
    宣言的記憶vs手続き的記憶などその分類と,各々の特性を論じる.
第9回:ヒトの記憶の諸現象
    スキーマの役割,画像記憶や日常記憶など,より広い現象を説明する.
第10回・第11回:メディア理解の発達
           絵本や紙芝居,マンガといった旧来の印刷型のメディア,
           また,テレビやテレビゲームの内容に対する子どもの理解とその影響について考える.
第12回・第13回:メディアについての教育(メディア・リテラシー)
           メディア・リテラシーについての諸問題と各国での取り組みを概説.

評価方法
定期試験を実施する.

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備考