人間学演習U |
受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
(2) | 科専 | 通年 | 3 | 2 | 隈元 泰弘 |
授業の主題(テーマ) |
人間学 ――次の一歩―― |
授業の目標(講義概要) |
どうして今、人間学が重大なのか。現代という時代においては、人間が自然破壊や戦争によって自分自身を破滅の危機へと追い込んでいるからである。人間はなによりも自分自身についてよりよく知らなければならない。人間にとって最も不思議なのは人間自身であり、人間への問いは、自分自身への問いにつながっている。なぜ自分はこんな自分なのだろう。(以上Tと共通)人間についての身近な問題を取り上げて議論し、基本的文献の講読を通じて人間について考えていく。 |
授業計画 |
「人間学」は、まず人間についての「問いかけ」である。それは、人間に関するいろいろなことに「疑問を感じる」というところから始める。自分への問い、社会への問い、教育への問い等である。このようにここで最も重大なのは、「問題意識そのもの」であるが、問題を感じているというだけでは意味がない。 人間学演習の「次の一歩」は、この問題解決に向けての一歩である。そのためにここでは各自の問題の @客観化、A深化、B解決の糸口探しを行う。 @ 問題の客観化とは、自分の気づいた問題を他の人や歴史上の先人たちがどのように考えてきたかを探求することである。 A 問題の深化とは、自分の気づいた問題にはその奥により根本的な問題があるのではないかと考えてみることである。 B 解決への糸口探しは、その問題に様々な研究者がどのように答えようとしてしてきたのかを学ぶことから始まる。 本演習は、基本的文献の講読や課題発表・議論等を通して、以上のような視点から参加者各自がそれぞれの問題に取り組むことを目ざすものである。 |
評価方法 |
レポートおよび平常点(出席状況、課題発表と質疑応答の内容等)によって総合的に評価する。 |
テキスト書名 | 編・著者名 | 出版社 | 価格 |
なし |
備考 |
自分の問題意識を客観化しつつ考えていくという姿勢を大切にしたい。 |