生涯学習論A |
受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
科専・司書 | 前期 | 2・3・4 | 2 | 小川 崇 |
授業の主題(テーマ) |
生涯学習に関わる諸問題を概観し、生涯学習に対する理解を深める。 |
授業の目標(講義概要) |
本講義の目標は、生涯学習は、多様性を有した概念であるということを理解することである。生涯学習について学ぶに際して、事前に必要な特別な知識はない(少なくとも、担当者はそう考えている)。学習者自身の体験や経験が貴重な学習資源となりうるからである。しかし、そのことと同時に、学校こそが学習の場である、ということを相対化する必要性がある。受講者には、自らが経験してきた/経験している学習(学校教育)を一旦相対化してみる姿勢が求められる。 |
授業計画 |
・生涯学習の理論(1〜3回) 欧米において登場した生涯教育論を、その社会的背景、その理論が指し示している社会像も含めて概観する。 ・生涯学習と学校教育(4〜9回) 学校教育は、生涯学習の重要な一領域である。われわれになじみの深い学校教育を批判的に検討することで、生涯学習における学校教育の役割について考える。 ・成人教育学について(10〜12回) 学校教育に典型的にみられるように、おとなが子どもを教える(学習を支援する)光景はよく目にするが、それでは、おとながおとなを教える(学習を支援する)場合、どのようなことに気を配る必要があるのだろうか。成人学習者理解やリカレント教育について概説する。 ・生涯学習と人権(13〜15回) 生涯学習または学ぶということと人権は、密接に関わり合っている。ここでは、識字や性別役割分業等を例にしながら、生涯学習において人権について考え、学ぶことの意味について考察する |
評価方法 |
中間レポート(30〜40点)、および期末試験または期末レポート(60〜70点)によって評価する。 |
テキスト書名 | 編・著者名 | 出版社 | 価格 |
特に指定しない。参考文献は授業中に適宜紹介する。 |
備考 |