哲学講義B |
受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
科専 | 後期 | 2・3・4 | 2 | 隈元 泰弘 |
授業の主題(テーマ) |
西洋哲学史 ─古代ギリシア思想の「人間と社会」をめぐって─ |
授業の目標(講義概要) |
哲学史とは、それぞれの思想がそれ以前の思想の限界を超えようとすることの連続によって生まれた、思想そのものの発展の歴史である。したがって、そこには常に古いものを超えて新しいものを築こうとする人間の努力を見て取ることができる。(以上、哲学講義Aと共通)本講は、このような観点から、古代ギリシア中期における「人間と社会」についての考え方の進展をやさしく解説する。いっそう深い理解のためには、哲学講義Aからの継続受講が望ましい。 |
授業計画 |
第2部 古代哲学 第2章 アテネ時代の哲学 序 人間学的哲学登場の背景 第1節 ソフィスト 1.ソフィスト登場の歴史的背景 2.ソフィストの思想の出発点と本質 ・プロタゴラス 3.ソフィストの思想の思想史的意義と帰結 第2節 ソクラテス 1.ソクラテスの生い立ちとその歴史的背景 2.ソクラテスの思想とその歴史的意義 3.ソクラテスの思想の特徴 ――その長所と問題点―― 第3節 プラトン 1.プラトンの生い立ちとその歴史的背景 2.プラトンの思想 a イデア論 b 倫理学 @ 心理学(霊魂論) A 道徳論 B 国家論 第4節 アリストテレス 1.アリストテレスの生い立ちとその歴史的背景 2.アリストテレスの思想 a 形而上学 b 倫理学 |
評価方法 |
期末試験による。出席状況も参考とする。 |
テキスト書名 | 編・著者名 | 出版社 | 価格 |
ギリシアの哲学者たち | ガスリー | 理想社 | 1,942円 |
備考 |
哲学が複雑でむずかしいのは、なによりも哲学の主題である人間そのものが複雑で難しい存在だからである。このような人間の本質について、哲学史を通してできるだけわかりやすく解説したい。また、人間や人生というものを深く考えてみるきっかけとしたい。 |