哲学講義A

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  科専 前期 2・3・4 2 隈元 泰弘

授業の主題(テーマ)
西洋哲学史 ─古代ギリシア思想の「自然と人間」をめぐって─

授業の目標(講義概要)
哲学史とは、それぞれの思想がそれ以前の思想の限界を超えようとすることの連続によって生まれた、思想そのものの発展の歴史である。したがって、そこには常に古いものを超えて新しいものを築こうとする人間の努力を見て取ることができる。(以上、哲学講義Bと共通)本講は、このような観点から古代ギリシア初期における「自然と人間」についての考え方の進展をやさしく解説する。いっそう深い理解のためには、哲学講義Bの継続受講が望ましい。

授業計画
序 哲学史とは何か
第1部 哲学以前
  第1章 ギリシア神話
  第2章 ギリシア悲劇
第2部 古代哲学
  第1章 最初の哲学
    第1節 ミレトス学派
      1.タレス
      2.アナクシマンドロス
      3.アナクシメネス
    第2節 エレア学派とヘラクレイトス
      1.エレア学派 ――パルメニデス――
      2.ヘラクレイトス
    第3節 ピタゴラス学派と多元論者
      1.ピタゴラス学派
      2.多元論者
        a エンペドクレス
        b アナクサゴラス
        c デモクリトス

評価方法
期末試験による。出席状況も参考とする。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
ギリシアの哲学者たち ガスリー 理想社 1,942円

備考
ギリシア神話やギリシア悲劇といった具体的でわかりやすい話題から始めて、一歩一歩哲学的論理的思考になじめるように進めたい。また、当たり前のことに疑問の目を向けるきっかけとしたい。