人間学演習T |
受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
(2) | 科専 | 通年 | 2 | 2 | 隈元 泰弘 |
授業の主題(テーマ) |
人間学入門 |
授業の目標(講義概要) |
どうして今、人間学が重大なのか。現代という時代においては、人間が自然破壊や戦争によって自分自身を破滅の危機へと追い込んでいるからである。人間はなによりも自分自身についてよりよく知らなければならない。人間にとって最も不思議なのは人間自身であり、人間への問いは、自分自身への問いにつながっている。なぜ自分はこんな自分なのだろう。人間について、また自分自身について考えてみることによって、人間学研究の第一歩を踏み出したい。 |
授業計画 |
人間についての学問すなわち「人間学」は、まず人間についての「問いかけ」である。それは、人間に関するいろいろなことに「疑問を感じる」というところから始まる。自分への問い、社会への問い、教育への問い等である。 そのような意味では、人間学への入り口は日常のいたるところにある。自分はなぜこんな自分なのだろう。なぜ、何のために、人は、また、自分は、苦しみ、悲しみ、あるいは喜びつつ生きているのだろう。日本の社会は、そして教育は、どうしてこれほど矛盾に満ちているのだろう。疑問を感じてより深く考えてみようとするところに人間学の出発点がある。すなわち、人間学は、当たり前のことだと思っていることに、なぜ、どうして、と疑問の目を向けるところから始まるのである。 このように、人間学の第一歩は「問題意識そのもの」であり、基本的文献の講読や課題発表・議論等を通して問題意識を深め、人間の本質と価値について考えていく。 |
評価方法 |
レポートおよび平常点(出席状況、課題発表と質疑応答の内容等)によって総合的に評価する。 |
テキスト書名 | 編・著者名 | 出版社 | 価格 |
なし |
備考 |
物事を突き詰めて考え抜くという姿勢を大切にしたい。 |