社会福祉発達史U

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  福専 後期 2・3・4 2 永岡 正己

授業の主題(テーマ)
日本の社会福祉政策と実践の歩み

授業の目標(講義概要)
「社会福祉発達史T」を前提として、Uでは近現代日本の社会福祉の展開過程について具体的に学ぶ。制度・政策だけでなく、各地の施設や地域における実践、社会福祉に生きた人々の事例を取り上げながら、さまざまな活動の努力を理解したい。また各分野の歩みを通して日本の社会福祉の政策・実践・思想の理解の統合化を行うとともに、歴史的到達点や課題を理解し、社会福祉を発展させる力と援助実践のもつ意味、これからの社会福祉の展望を考える。

授業計画
1日本の社会福祉の全体像と枠組み
2前近代から近代へ−日本社会福祉の原型
3明治国家の成立と恤救規則体制
4明治初期の慈善事業−草創期の慈善事業に学ぶ
5産業革命期の慈善救済事業−社会と労働への視点
6感化救済事業と国家−「日本型福祉」の原型を見る
7社会事業の成立−日本的福祉システムと歴史的意味
8世界恐慌と社会事業の応答−救護法体制と公私社会事業実践
9戦争と社会事業の変容−戦時厚生事業と実践の苦悩
10戦後社会福祉の原点と体系の意義−戦後改革期の取り組み
11戦後社会福祉実践の形成と展開−その歩みと到達点
12現代の新たな展開と社会福祉改革の歴史的意味
13社会福祉をめぐる今日の状況と実践的課題を考える
14全体まとめ:社会福祉の課題と展望

評価方法
評価は期末試験のほか、レポート、出席を加えて総合的に行います。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
日本社会福祉の歴史 付・史料 菊池・清水・田中・永岡・室田編 ミネルヴァ書房 3,200円

備考
今日の動向に関心をもち積極的な姿勢で受講して下さい。ビデオ教材を多く用います。国家試験問題の紹介は随時行います。