外国児童文学演習UA |
受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
児専 | 通年 | 3 | 2 | 廉岡 糸子 |
授業の主題(テーマ) |
おとぎ話と物語を読む |
授業の目標(講義概要) |
前期は主に欧米で書かれたおとぎ話を読む。特に「赤頭巾ちゃん」をとりあげ、その変遷をたどる。この話はグリム兄弟の「赤帽子ちゃん」が最も有名だが、これが唯一の「赤頭巾」話ではない。その起源から現代までの「赤頭巾ちゃん」を読み、時代と女性がどんな関わりを持っているかを見る。後期は、『赤毛のアン』『小公女』など古典の物語を取り上げ、少女小説の特色を研究する。 |
授業計画 |
1. 「祖母の話」 2. 「赤頭巾ちゃん」(シャルル・ペロー、1697) 3. 「赤帽子ちゃん」(グリム兄弟、1812) 4. 「赤頭巾ちゃんの本当のお話、または、狼の皮を着た子羊」 (アルフレッド・ミルズ、1872) 5. 「金頭巾ちゃんの本当の話」(シャルル・マレ、1887) 6. 「クッテルダッドルドゥが子どもたちに赤頭巾ちゃんの話を聞かせる」 (ヨアヒム・リンゲルナッツ、1923) 7. 「赤頭巾ちゃん」(ウォルター・デ・ラ・メア、 1927) 8. 「赤頭巾ちゃん」(イーデス・アンナ・サマーヴィル、1934) 9. 「少女と狼」 (ジェームス・サーバー、1939) 10.「独裁医者が語る赤頭巾ちゃん」(H.I. フィリップス、1940) 11.「ポリー頭巾ちゃん」(キャサリン・ストー、1955) 12.「赤頭巾ちゃん」(アンネ・リーゼ・マイネルト, 1965) 13.「赤帽子ちゃん」(マックス・フォン・デア・グリューン、1979) 14.「赤頭巾ちゃん」トミー・アンゲラーが反芻した話、1974 後期 少女小説のジャンルの研究 歴史的背景 社会・文化におけるジャンルの位置づけ 家庭小説 女性の役割と変化 道徳性の喪失 物語 『赤毛のアン』 『小公女』 『若草物語』 『鉄道の子ども』 |
評価方法 |
出席状況、研究に取り組む態度、研究発表、前、後期のレポートの成績をあわせて評価する。 |
テキスト書名 | 編・著者名 | 出版社 | 価格 |
備考 |
プリントを配布する。 |