日本児童文学演習TB

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  児専 後期 2 1 小野 由紀

授業の主題(テーマ)
日本の少女小説を読む ――近代を中心に――

授業の目標(講義概要)
明治に始まる「少女小説」は、吉屋信子『花物語』を代表格に、女の子の圧倒的な支持を受け続けたが、1960年代以降少女漫画の台頭により消えていったとされてきた。近年では「コバルト文庫」のように少女漫画の影響を受けた作品群をも「少女小説」として見直す動きが出ている。これらを含めた「少女」をテーマとする研究は、更なる広がりを予想させる。まずは研究方法を学びながら「少女小説」を読もう。女の子を主人公にした「少女小説」は、現代女性の共感をも呼ぶはずだ。自分自身と向き合うことにもなるだろう。

授業計画
@近代日本の少女小説の概要を学びながら、研究の手順・ツールについて知る。
A興味を持った作家、作品を選び、各自の研究計画をたてる。
B各自の計画にそって、研究に必要な文献及び資料の調査を行う。
C調査に基づき、各自の考察を加え、口頭発表の資料・原稿を用意する。
D口頭発表の後、討論を行う。
E口頭発表の成果をいかし、各自でレポートにまとめる。
第1回 少女小説とは何か
第2回 近代日本における少女小説の流れ
第3回 研究方法概説 ―テーマ設定と具体的な研究手順―
第4回 文献及び資料探索方法概説 ―図書館・インターネット利用など―
第5回 各自の研究計画つくり
第6回〜第14回 口頭発表・討論
第15回 レポートの書き方とまとめ

評価方法
出席状況、受講態度、発表態度などとレポートによって総合的に評価する。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
使用しない。      

備考
授業中にプリントを配布する。参考書は随時指示する。