児童文学概論

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  児専 通年 1 4 三宅 興子

授業の主題(テーマ)
児童文学について基本的なことを学ぶ

授業の目標(講義概要)
児童文学の全体像を、体系的に理解できるように講義します。なぜ児童文学なのか、児童文学はどのように展開してきたのか、聞くことから読むことへの変化は何をもたらしたか等など、幼い子どもから、ヤング・アダルト文学までを視野に入れて話します。あらかじめ配布する指定図書リストにしたがって、指定されている作品を読んで、ノートをとり、受講すること。多様な作品に数多く出会えるよう配慮するつもりです。

授業計画
児童文学のさまざまのジャンルから、次のような順序で、講義します。
1.伝承文学―物語の誕生について
2.わらべうたと詩
3.絵本ー0歳から100歳までの絵本の愉しみについて
4.ノンフィクションと伝記文学について
5.童話と幼年文学
6.子どもの本の周辺―マルチメディア社会の中で

物語を楽しむために
7.冒険物語の系譜―『ロビンソン・クルーソー』と『宝島』
8.家庭物語の変化
9.学校物語―男子校、女子校そして・・・
10.歴史児童文学―過去をどう背負っているか
11.戦争児童文学
12.動物物語―<いのち>にふれる
13.ファンタジー (@)日常のファンタジー
          (A)別世界ファンタジー

評価方法
定期試験を行う。出席を重視する。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
児童文学―12の扉をひらく― 三宅興子・多田昌美 翰林書房 1,500円

備考
指定図書については、購入してもよいが、近くの公共図書館や家庭文庫などで貸出しすることを奨めます。子どもがどのように本とかかわっているのかを知ってほしいからです。