研究演習日本文学 |
受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
(3) | 日専 | 通年 | 3・4 | 2 | 木村 正明 |
授業の主題(テーマ) |
寂しさなくして、人はない、室生犀星の孤独観 |
授業の目標(講義概要) |
故郷、金沢での詩を中心に犀星の心のあり方を探求した初期詩篇を集めた『抒情小曲集』『鳥雀集』『青き魚を釣る人』を中心としつつ、東京に上京したあとの苦闘時代の詩篇をもとに、人と人の間にあって人間の根本的な哀しみの元を探る。「芽がつっ立つ/ナイフのやうな芽が/たった一本/すっきり蒼空につっ立つ」「雪のしたより燃ゆるもの/かぜに乗り来て、いつしらずひかりゆく/春秋ふかめ燃ゆるもの」、季節・自然の移りゆき、時の流れ、その中に、人の、自己の、心を追究する犀星の詩の言葉の切なさを、かなしみの心を探してゆく。 |
授業計画 |
授業計画 1.講義内容概説 2.犀星という詩人 3.犀星の生涯 4.犀星詩の特色 5.犀星詩解釈 6.学生の発表 以下同じ 発表時適宜話し合いを入れる。 |
評価方法 |
発表の出来、出席の良否、を勘案して、レポートで判断する。 |
テキスト書名 | 編・著者名 | 出版社 | 価格 |
室生犀星詩集 | 室生 犀星 | 思潮社(現代詩文庫近代詩人篇 1035) | 1,200円 |
備考 |