中国文学講義UA |
受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
日専 | 前期 | 2・3 | 2 | 西堀 智子 |
授業の主題(テーマ) |
道教の神々と文学 |
授業の目標(講義概要) |
道教の世界には数百を超えるといわれる神々が存在する。道教というと日本人には馴染みの薄い宗教に思えるが、我々の習俗には道教に由来するものがたくさんあるし、神々も民間信仰の対象になっている。例えば門神や雷神、かまどの神などは誰もが知るところであろう。この授業ではこれら道教の様々な神を取り上げ、それに関わる文献を読んでいく。また道教に関わる興味深い事柄の説明もそのつど行う。 |
授業計画 |
道教にはさまざまな神々への信仰があるが、本来は「気」の運動を根拠とする宗 教なので、偶像的な対象を持っていない。しかし、二世紀頃インドから偶像をもっ た仏教が伝わってきて、貴族から庶民にまで普及しはじめると、それに刺激を受け て、道教でも太上老君などの神像が作られ、それを拝むようになった。そしてそれ に伴って、道教の神の体系が整備され、神の中でも上下関係が作られ、それぞれが 祀られるようになった。 半期の授業でこれらの神々のすべてを解説することは不可能だが、この中から十 神ほどを選んで、それに関わる文献を見ながら解説していく予定である。道教の神 は、尊神(尊い位にある天の神)・俗神(民間信仰の神)・神仙の三種類に分類さ れるので、なるべくそれぞれ偏りなく選択するつもりである。しかし特に俗神には 我々がよく知っている神が多く、興味を持っている授業参加者もあると思うので、 扱ってほしい神があれば、できるだけリクエストにも答えたいと思う。 第一回は、道教とはどんなものか、どんな信仰なのか、どんな神がいるのかなど を解説するが、それ以降は授業参加者の興味の方向によって、どの神を解説するか を決める。もちろんそれに伴って必要になってくる道教についての事柄の解説も行 なう。いずれにしても積極的な授業参加を期待している。 |
評価方法 |
平常の出席状況と期末試験の成績により総合的に評価する。 |
テキスト書名 | 編・著者名 | 出版社 | 価格 |
使用しない。 |
備考 |
毎回、講義ノート形式のプリントを配布する。参考文献については、授業中に随時指示する。 |