梅花女子大学 チャレンジ&エレガンス

梅花児童文学・絵本センター

絵本と出会うこと

センター長 香曽我部 秀幸

私たちが絵本に親しむ期間は、一生に三度訪れると言われています。
最初は、赤ちゃんから子どもの時代で、私たちは初めて絵本と出会います。この時期に親しんだ絵本の思い出は、その人の一生を左右するほど大切なものになると言っても過言ではないでしょう。
二度目は、子どもを生んで育てる時代で、私たちは親として、子どもと共に絵本を読み合い、真剣に絵本と向き合います。
そして三度目は、子どもが独り立ちした後、子育てから解放され、それまでの絵本体験に基づいて、自由な立場で自分自身が絵本を愉しむことができます。やがてその愉しみは孫の世代に伝えられます。
こう考えてくると、私たちは一生のうち、実に半分以上の期間にわたって、絵本に親しんでいることに気づきます。絵本とは、いつも身近にあって、子どもからおとなまであらゆる世代の生活の一部として楽しめる大切な文化財と言えるでしょう。子ども時代にたっぷりと絵本や物語の世界に浸り、深く豊かな想像力を育まれた人は、おとなになっても瑞々しい感覚を保ち、その心の生活は潤いあるものになるに違いありません。

「梅花児童文学・絵本センター」は、2006年、梅花女子大学児童文学科の卒業生の活動支援と情報発信を主な目的として設立されました。その後、それに加えて、「子どもと子どもの文化と子どもの本」をテーマに大学と地域市民が交流する場としての活動に取り組んできました。
そして2017年、設立12年目を迎えた今、学科の状況が大きく変わることに伴い、当センターは原点に立ち戻って、卒業生・在学生の児童文学・絵本に関する研究・創作・実践活動に対する支援と、児童文学・絵本の意義や理念を広めることを目的に活動してまいります。
35年にわたって継承されてきた梅花の児童文学の燈火を絶やすことのないよう、伝統の再生をめざして 、ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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