教授
髙田 太
タカタ タイ
- 担当科目
- 聖書の世界 / 澤山保羅と建学の精神 / 情報処理演習 / 祈りと心 / 幼稚園現場体験
- 研究分野
- 組織神学、宗教哲学。カントの宗教思想や、その背景としてのプロイセンの宗教事情。現代ドイツの組織神学
- 私のチャレンジ
- 美を求める心はいつもチャレンジと結びついていると思います。美しいものを創作したり、自分自身を美しく見せるにはいつもチャレンジが必要です。また、すでに与えられたものを美しいと捉えるためには、自分自身が変わらねばなりませんから、そこにもチャレンジがあります。
キリスト教に関連する授業は、本学建学の精神や創立者 澤山保羅先生、またキリスト教一般、聖書について、何の知識もない学生を前提にして行っているものですから、直接に専門研究領域について話すということはありません。それでも、宗教の事柄について、単にキリスト者(また教職者)として教条的に語るのではなく、また、単に学者として客観的に紹介するだけでなく、キリスト教信仰の対象に批判的に距離を取りながらも、その真理内容を伝達しようと心掛けています。そのためにも、組織神学的な思考や、カントの批判哲学が役に立っていると思います。
- 梅花女子大学はキリスト教主義の大学です。明治の初めに米国に留学しキリスト教と深く出会って、自らの使命を自覚した澤山保羅がこの大学の礎石を築きました。梅花が女子の教育を志していること、国際人の育成に方位を定めていること、チャレンジ&エレガンスのスローガンなど、本学の教育活動すべてはここに淵源しています。近代世界を形づくりもしたよきキリスト教精神を今も担い展開する梅花女子大学を、自らの高等教育のための場所として選んで下さったらと願っています。また、他のキリスト教主義学校、ミッションスクールと異なって、澤山保羅は驚くほどの早期に日本人による自給独立の学校設立を成し遂げた人物です。そうした他とはひと味違うキリスト教主義の雰囲気を、この大学に感じ取ってくださったらとも願っています。
- 聖書の世界
- 1年生の必修の科目です。梅花女子大学がどのようにして生まれたのか、誰によって創立されたのかを紹介し、創立者を動かしたキリスト教についてその正典である聖書を通して知って頂きます。世界の3分の1の人口がキリスト教に連なっており、そうした人々は聖書の物語によく親しんでいますから、聖書について知ること、その物語を味わうことは国際人としての基本的教養となります。そうして聖書の物語を味わう中で本学の建学の精神を本質的な点で理解して頂いて、他の大学の学生とは違う、梅花女子大学生らしい学生として、その後の学生生活を営むことができるようになってくださったらと願っています。
- 学生と接するうえで、工夫している・気を付けているポイント
- 聖書の世界は、1年生必修の科目で500人以上の学生が対象になりますが、単に大勢を前にして授業するというだけでなく、何とか工夫して1人ひとり、どんな学生が受講してくれているのかを把握できるように心掛けています。
- 学生との思い出で印象に残っていること・うれしかったこと
- いろいろありますが、質問などのために研究室を訪れて来てくださるのは、いつもうれしく思っています。
- 梅花女子大学の教員としての1番の醍醐味
- この大学に入ってこなければ、キリスト教や聖書について何も知ることがなかったであろう学生たちに出会い、それらについて語ることができるということ。また、学生たちが入学してきたこの学校が、歴史と伝統ある名門校だということを教えることができるというのもうれしいことです。
- 梅花女子大学でできる、学生にとってのチャレンジとは?
- これまでまったくキリスト教と接点のなかった人が、チャペル・アワー(礼拝)に出席するというのは大きなチャレンジだと思います。与えられた時間の中で、神に、隣人に、そして自己自身に向き合いつつ、その共同の営みをエレガントに成り立たせることができるよう、チャレンジしてほしいと思っています。
- 真理はあなたたちを自由にする
- ヨハネ福音書8章32節の言葉です。学者としても、キリスト者としても大切なところを教えてくれる言葉ではないかと思います。
保持資格 |
博士(神学)、日本基督教団正教師、中学校・高等学校教員免許(宗教)、DSH(Deutsche Sprachprüfung für den Hoschschulzugang)-Zeugnis 2 (注)大学の学部入学に十分なドイツ語能力があるとの証明資格 |
特技 |
掃除、整理 |
こだわり |
美しい配線 |
感銘を受けた作品 |
カントの『判断力批判』 |
尊敬する人 |
隣人 |
性格を一言で |
よくわかりません |
休日の過ごし方 |
あまり休日がありません |