臨床心理基礎実習 |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
562301 | (a) | 心理臨床学専攻 | 通年 | 2 | 鶴田 英也・金澤 忠博 |
授業の主題(テーマ) |
臨床サービスに必要な基礎的コミュニケーション技能の修得 |
授業の目標(講義概要) |
臨床活動に必要な基礎的態度・技術の習得を目的とする。前期は、心理臨床に携わるにあたっての基本的な心構えを身につけることを目標とする。後期は乳幼児期から児童期までの発達臨床を中心としたインテーク面接、家族面接などの実習を行う。大学所属のクリニックを中心に、臨床場面に参加・陪席して実際に体験学習する。 |
授業計画 |
前期は実際に心理面接を担当する後期に備えて、基本的な技能や心構えを体験的に学ぶ実習を行う。 1.心理面接の実際的かつ基本的な態度に関する文献の講読 2.ケースカンファレンスの学び方、事例報告の読み方 3.申し込みから終結まで、相談室での心理面接の実際的な流れを体験し、そこで必要とされる態度や心構え、留意点などを学ぶ 4.ロールプレイ 後期は、特に発達臨床に焦点を当てて実習を行う。 1.発達評価の基礎実習:新版K式発達検査、WISC-V知能検査、PEP-Rなど、さまざまな発達検査・知能検査の実施場面への陪席やビデオ等による観察学習、ロールプレイを通してラポールの形成から始まる基礎的な技法や注意点を体験的に学ぶ。(計5回) 2.心理治療の基礎実習:遊戯療法や集団療法、発達障害児(自閉症児、学習障害児、ADHD児など)を対象とし、発達評価に基づく個別教育プログラム(IEP)の作成と治療教育、さまざまな問題行動への対処の仕方などについて、実際の治療場面への陪席やシミュレーション学習を通して体験的に学ぶ。(計5回) 3.家族面接の基礎実習:発達臨床の場で遭遇する発達障害、情緒障害、不登校、幼児虐待、摂食障害、等さまざまな問題を理解し、効果的な治療を行うためには、母親を初めとする家族との面接や治療における協力が不可欠である。実習では、家族面接への陪席やロールプレイによる実習を通して、基礎的技法や注意点を体験的に学ぶ。(計4回) |
評価方法 |
実習課題に対するレポートと、実習への参加姿勢により総合的に評価する。 |
テキスト |
『方法としての面接』 土居健郎著 医学書院 |
備考 |