発達心理学特論

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
560801   心理臨床学専攻 通年   4 金澤 忠博

授業の主題(テーマ)
発達心理学の基礎と臨床

授業の目標(講義概要)
発達のプロセスは、胎生期から老年期に到るまで生涯に及び、これを個体発生と呼ぶが、人間の行動を理解するためには原生動物から人間に到る進化の歴史(系統発生)をも視野に入れて考える必要がある。講義では、まず行動の生物学的基礎(系統発生)と文化的影響について学ぶ。後半は、発達検査や知能検査、機能領域別の様々な尺度を紹介し、一部は実際に実施から採点までを体験しながら、発達をとらえる目を養う。

授業計画
1.発達心理学の歴史と方法(1回)
2.出生前、新生児期の発達(2回)
3.乳児期の発達<知覚発達>(1回)
4.乳児期の発達<運動発達>(1回)
5.乳児期の発達<認識の起源>(1回)
6.乳児期の発達<愛着の形成>(1回)
7.幼児期の発達<シンボルの出現・言語機能の発達>(2回)
8.幼児期の発達<遊びの発達>(1回)
9.幼児期の発達<認知の発達・アニミズム・心の理論の発達>(2回)
10.児童期の発達<認知の発達>(2回)
11.児童期の発達<学校教育の影響>(1回)
12.児童期の発達<仲間関係の発達、仲間集団>(1回)
13.青年期の心理<自我同一性の危機>(1回)
14.青年期と成人期の心理<恋愛と結婚、異性への愛着>(2回)
15.成人期の心理<子育て、児童虐待>(2回)
16.老年期の心理<仲間・配偶者の喪失と適応>(1回)
17.発達評価の実際:新版K式発達検査、WISC-V知能検査、K-ABC、PEP-R、VMI、など。(8回)

評価方法
出席、受講態度、提出物、期末試験orレポートにより総合的に評価

テキスト
『発達の基本を学ぶ』ジョージ・バターワース/マーガレット・ハリス(著)村井潤一(監訳) ミネルヴァ書房

備考
授業中適宜、資料のコピーを配布する