生涯学習論 |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
293001 | (1) | 司書 | 前期 | 1 | 2 | 倉知 典弘 |
授業の主題(テーマ) |
生涯学習理念の展開と生涯学習実践の実際 |
授業の目標(講義概要) |
本講義の目的は次の二点である。第一点目が日本に「生涯学習」の理念が導入され、展開されてきた過程を理解することである。今現在は違和感なく用いられている「生涯学習」の概念も日本に導入され・展開される過程では様々な紆余曲折があった。その過程を理解することは今現在の「生涯学習」の在り方・到達点を理解するためには必要である。第2点目が、「生涯学習」の振興のための政策や活動がどのように行われているかを具体的な事例を元に理解することである。具体的な実践の理解を通じて、生涯学習のあり方を考察することにしたい。 |
授業計画 |
授業は講義形式で行う。具体的な進行は以下の通りである。(ただし、講義の終わりに授業に対する意見や質問事項を集めるので、それによって進度や内容が変更になることもありうる。) 第一部においては、生涯学習の振興政策の全国的なあり方を検討する。 第二部においては、具体的な実践を京都市の事例を参考に見ていく。京都市は社会教育施設としての公民館を持たない、学校を中心と した生涯学習事業を展開しているという点で独自性が高い自治体である。第一部の具体的な事例として理解してもらえればと思っている。 第1部 「生涯学習」の歴史的展開 1:オリエンテーション(生涯学習とはなんだろうか?) 2:社会教育行政の成立とその内容 3:生涯教育論の受容とその展開 3−1 社会教育改革の論理としての生涯教育論 3−2 教育改革の論理としての生涯学習体系化 4:生涯学習振興法の成立とその内容 5:市民参加と民営化(ボランティアと指定管理者制度) 5−1 生涯学習とボランティア 5−2 生涯学習とNPO 5−3 指定管理者制度 6:教育基本法改正と生涯学習 第2部 「生涯学習」の実践事例 1:京都市における生涯学習振興行政の組織 2:京都市生涯学習事業(生涯学習コーディネーター・学校を中心にした生涯学習事業) 3:京都市アスニーの生涯学習事業について 4:京都市コミュニティプラザ深草図書館 |
評価方法 |
一回のレポート(10%)と期末試験(90%)によって評価する。 |
テキスト |
備考 |
参考書などは授業の中で適宜提示する。 |