児童書出版編集論

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
265201   児童文学科 後期 2・3・4 2 もり・けん

授業の主題(テーマ)
児童書、絵本などを出版するためのシステムについて学ぶ

授業の目標(講義概要)
児童書、絵本などを出版するにあたって発生する事柄(書類作成や手だて)について学び
ます。なぜ、出版するのか、何のために出版するのかといった基本的なことを押えなけれ
ば出版には至りません。そのことをこの学びの中で常に確認していきます。幼児教育出版
社で20年余りしてきた編集者としての視点と、童話。童謡作家という作り手の立場からの
視点を合わせて共に学びたいと思います。

授業計画
出版という世界について
出版の世界の仕組みができた歴史(世界の出版界と日本の出版界)さらに、日本では中央となる
東京の出版界と地方の出版界について考察します。
・日本出版協会のこと
・取次店の知識(トーハン、日販、大阪屋、栗田書店など)
・書店の知識(大型書店、地方書店、駅などの出店、他の形態)
・出版のルートについて@出版社→取次店→書店→読者A出版社→読者
B出版社→生協などの団体→読者
2児童書の出版社について(市場認識)
絵本と児童書、その他の書籍との違い。取次店、書店の対応の実際
3出版への道(企画から出版まで)
4宣伝活動
5出版物の管理、資料としての保存
6次の出版への手だて
など

評価方法
テスト、レポート、授業内での発表などによる評価を行います。

テキスト
『歌い継ごう 日本の童謡 春夏秋冬』 もり・けん著 登龍館  定価(本体500円+税)
1回目の授業時に担当者より販売


備考
児童書、絵本を理解し、自分でも創作したくなる。作ったものを沢山の人に見てもらいた
くなり、出版という手だてを取る。そのために必要な諸々の知識を伝えたいと思います。
理論より実践を通じて学び合いたいと思います。