人と森の関係論

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
241551   生活環境学科 前期 2・3・4 2 天保 好博

授業の主題(テーマ)
森のしくみ、働きや歴史を知り、人と森の持続可能な関係について考察する。

授業の目標(講義概要)
日頃は森に縁遠くても、飲み水に関心のある方は多いでしょう。「美味しい水」について体系的に考えるには、上流の森についての理解が必要です。また木材生産や災害防止、地球温暖化問題など、人と森は多面的につながっています。持続可能な社会を作るには、様々な立場で森のしくみや働き、文化史等の正しい知識を共有する事が重要な課題となります。講義では人と森との共生について考察し、参加可能な実践活動も紹介します。

授業計画
1)森のしくみを知る
 ・森林生態系と物質循環
 ・森林の動態
 ・世界の森林と日本の森林

2)森のはたらきを知る−森林の公益的機能
 ・木材生産と森の保育
 ・土壌保全
 ・水資源保全
 ・保健
 ・炭素の吸収、貯留
 ・森林の環境調節作用と地球温暖化

3)森と人のつきあいの歴史
 ・森と人の歴史
 ・日本人の自然観
・スギ、ヒノキを馬鹿にするな
 ・害獣駆除と生物多様性の保全

4)森林再生活動の試み
 ・現地に行ってする貢献
   森林ボランティア、どんぐり銀行
 ・現地に行かずにできる貢献
   アグロフォレストリー、フェアトレード
 ・厳しい気候下での森林問題
   乾燥地緑化と凍土融解

5)これからの社会と森林・林業
 ・森と里と海をつなぐ視点

評価方法
定期試験を中心に出席点や受講態度を加味する。

テキスト
『森の力 −日本列島は森林博物館だ!』矢部三雄著 講談社+α新書 ¥880+税

備考