比較行動学 |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
231651 | 心理学科 | 後期 | 2・3・4 | 2 | 中道 正之 |
授業の主題(テーマ) |
行動を手がかりとして、動物と人間の理解を目ざす |
授業の目標(講義概要) |
比較行動学(エソロジー)は、さまざまな環境で生きている動物や人間の行動を詳細に記録し、動物が生きていくために、それぞれの行動がどのような役割を担っているのか、あるいはどのように進化してきたのかなどを研究する。本年は、比較行動学が明らかにしてきたさまざまな動物の行動のメカニズムの理解を目ざすと同時に、私たち人間の行動を動物の行動と比較しながら、人間行動の進化に付いての理解も目ざす。 |
授業計画 |
動物がそれぞれの社会の中で生存し、子孫を残すためには、交尾や子育てなどの繁殖行動や、同種他個体との相互交渉、さらには、外敵から身を守ることが必要である。さまざまな動物のこれらの行動について、スライドやビデオを用いて紹介しながら、人間の行動との相違点や類似点を一緒に考えていく。まずは、ヒトを含めてた動物の行動の不思議さ、あるいは、すばらしさを一緒に感じてもらいたい。主に、以下のトピックを授業の中で取扱う予定である。 ●種に固有な行動 ●刷り込み ●幼児図式 ●母性行動の進化 ●表情の表出と認知 ●ヒトの胎児と新生児の行動 ●協力行動 ●だまし(欺瞞) ●ケンカと仲直り ●知能の進化 ●集団で生きることの意味 |
評価方法 |
試験またはレポートによって評価する。さらに、授業中に、簡単なレポート(提示された課題に対して文章で答える。10分ほどで可能な課題)を書いてもらい、それも評価に加える。 |
テキスト |
備考 |
テキストは用いないが、授業中に、適宜参考図書などを紹介する。それらを講読することを含めて、自発的かつ積極的に授業に参加することを強く求める。 |