環境指標生物学

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
164201   人間科学科 前期 2・3・4 2 辻 広志

授業の主題(テーマ)
環境を知るための指標生物

授業の目標(講義概要)
野外の生物を利用して環境をはかる方法を「生物指標」といい、天気の予測、作物の播種期の決定、洪水や地震の予知、土壌の肥痩の判定、魚群の発見など、紀元前の頃から日常生活の中で広く用いられてきた。しかし、この方法が科学的に取り扱われるようになったのはごく最近のことである。この講義では、いろいろな動植物と環境との関わり合いについて学び、生物をとおして環境を見る目を養うことを目的とする。

授業計画
第1回:生物指標とは?
第2回:地形・地質・土壌を知る
第3回:気候・気象を知る
第4回:季節・時刻を知る
第5回:自然度をはかる (1) 特定の生物種を用いる
第6回:自然度をはかる (2) 生物の種類構成から判定する
第7回:環境の変化を知る (1) 大気の汚染を調べる
第8回:環境の変化を知る (2) 水の汚染を調べる
第9回:環境の変化を知る (3) 都市化を調べる
第10回:自然の歴史を知る
第11回:地震を予知する
第12回:産業に利用する
第13回:人間生活に利用する
第14回:市民による指標生物調査
第15回:レポート発表

評価方法
レポート試験70%、出席点30%で評価する。

テキスト
 

備考
テキストは使用せず、資料プリントを毎回配布する。参考書は最初の授業で紹介する。ほぼ毎回15分程度のビデオを鑑賞する。教室やキャンパスで生き物の観察を行う場合がある。