医療福祉論

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
152151   人間福祉学科 通年 3 4 鎌谷 田鶴子

授業の主題(テーマ)
現代の医療福祉問題と医療ソーシャルワークの実際

授業の目標(講義概要)
 最先端医療や医療過誤問題等、日頃ジャーナリスティックな接し方に傾きがちな医療問題だが、傷病の生活に与える影響は、深刻な基本的人権の侵害状況―社会福祉問題―を引き起こす。ことに現代においては、傷病と社会の特性によって、その影響は国民諸階層に及んでいる。現代の医療福祉問題を自分との関りで捉え、かつ医療福祉問題に対するソーシャルワーク援助機能と実際を学ぶ。事例紹介やグループ討議等でもテーマを深めたい。

授業計画
1 医療と福祉@:その関わり−疾病と貧困
2 医療と福祉A:その関わりー生活の医療化、社会福祉対象と医療
3 医療福祉とは:目的と背景
4 医療福祉問題とソーシャルワークの実際:事例紹介 O氏の場合
5 国民の生命と健康状態
6 わが国の保健・医療制度@:制度の特質と変遷
7 わが国の保健・医療制度A:保健制度の機構と動向
8 わが国の保健・医療制度B:医療制度の機構と動向
9 わが国の保健・医療制度C:医療保障制度の機構と動向
10 現代の医療状況@:先端技術とその成果
11 現代の医療状況A:負の成果
12 現代の医療状況B:患者の権利、QOL
13 保健・医療ソーシャルワークとは:目的、背景、特質
14 保健・医療ソーシャルワークの歴史
15 保健・医療ソーシャルワークの業務
16 業務内容の実際@:医療ソーシャルワーカー業務指針
17 業務内容の実際A:受診・受療援助
18 業務内容の実際B:療養中の心理的・社会的問題援助
19 業務内容の実際C:退院援助・社会復帰問題援助
20 業務内容の実際D:経済的問題・地域援助
21 保健・医療ソーシャルワークの基礎知識
22 保健・医療ソーシャルワークの方法@:直接的方法(個別的援助ー病人、家族、療養環境)
23 保健・医療ソーシャルワークの方法A:直接的方法(集団的援助)
24 保健・医療ソーシャルワークの方法B:間接的方法、管理
25 保健・医療ソーシャルワークの展開過程@
26 保健・医療ソーシャルワークの展開過程A
27 医療ソーシャルワーカーの役割@
28 医療ソーシャルワーカーの役割A:グループによる討議ー事例A氏の場合ーを用いて
29 医療ソーシャルワーカーの役割B:グループ発表と考察
30 まとめ 

評価方法
レポート、出席状況

テキスト
保健医療ソーシャルワーク・ハンドブック【理論編】 中央法規出版

備考