外国児童文学演習VB

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
136451   児童文学科 通年 4 2 長澤 修一

授業の主題(テーマ)
グリム童話の比較研究

授業の目標(講義概要)
前期は、グリム童話の中の良く知られた作品『ラプンツェル』を取り上げ、日本語とドイツ語を照らし合わせながら精読し、その内容を考察していきたい。次いで、グリム童話のもととなったシュルツや、さらにはド・ラ・フォルスの『ラプンツエル』などとグリム童話を比較しながら、口承文芸としてのグリム童話の特徴を探っていく。後期は、主に『いばら姫』『灰かぶり』を取り上げ、それぞれの比較研究をおこなう。また論文指導を行なう。

授業計画
この授業の内容は以下の通りです。
1)メルヒェン(昔話)とは−「昔話と伝説」(マックス・リュティ)を読む
2)『ラプンツエル』の比較研究
  @グリム童話『ラプンツェル』(KHM12)−第7版(決定版)を日本語とドイツ語を照らし合わせながら読む
  A初版と決定版との比較
  Bシュルツ及びド・ラ・フォルスの『ラプンツェル』とグリムの比較
3)『いばら姫」の比較研究
  @決定版の解釈
  Aエーレンベルク稿、初版、決定版の比較
  Bバジーレ、ペロー、グリムの比較
4)『灰かぶり』の比較研究
  @グリム、ペロー、バジーレの比較
  A日本、韓国、中国のシンデレラ物語の比較
  Bまとめ−西欧とアジアのシンデレラ物語の比較
5)その他

評価方法
レポートと授業中の発表等で総合的に評価します。

テキスト
プリントを使用する。

備考