伝承児童文学演習V

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
136051   児童文学科 通年 4 2 鵜野 祐介

授業の主題(テーマ)
伝承文学における<異界>の研究

授業の目標(講義概要)
現実世界の向こう側にあるとされる「もうひとつの世界」としての<異界>は、水界・天界・地底界などとして伝承文学の中でさまざまに描かれてきた。そしてそこには、ものいう動植物、精霊・妖怪などの<異類>が住まい、時おり「こちら側の世界」を訪れて禍福をもたらすとされてきた。一方、人間の主人公が<異界>を訪問し、試練を経て帰還する話型群も多い。本演習では日本と世界の伝承文学(昔話・伝説・神話など)と、これを踏まえた創作文学作品において、<異界>がどのように描かれているのかを探ってみたい。卒論や卒制の指導も合わせて行う。

授業計画
前期:日本・世界の伝承文学の中の<異界>
   「浦島太郎」「天人女房」「ねずみ浄土」「舌切り雀」「ジャックと豆の木」「世界の果ての井戸」他。
後期:創作文学の中の<異界>
   上橋菜穂子「守り人」シリーズ、富安陽子作品、「ハリーポッター」「ナルニア国物語」他。

*担当者を決め、あらかじめ調べてきてもらい、レジュメをもとに発表してもらう。その後ディスカッションする。

評価方法
出席+レポート(年2回)

テキスト
 

備考