絵本論講義

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
135451   児童文学科 前期 3・4 2 正置 友子

授業の主題(テーマ)
絵本の扉をひらく―絵本とは何か、を深く考える―

授業の目標(講義概要)
絵本の愛好家は増える一方ですが、では「絵本とは何ですか」という問いに対して、絵本は美しい、絵本は暖かい、絵本は心に癒しを与えてくれるなどという漠然とした感覚的な答しか返ってこない。この授業では、「絵本とは何か」を、絵本そのものに即して、じっくりと考えてみたい。絵本の物としてのハードの面(装丁、大きさ、形、画材など)、および絵本の総合芸術としてのソフトの面(絵本の構成、絵本の機能など)、そして読者である子どもとおとなの読みの違いなど、絵本そのものの質を多角的に取り上げ、「絵本とは何か」に迫ってみます。

授業計画
1. 絵本論講義オリエンテーション ―絵本の扉を開ける―
2. 絵本はいくつから
3. 絵本はいくつまで
4. 絵本には絵があります
5. 絵本における無意識から意識へ
6. 絵本と想像力
7. 絵本における方向性・連続性・物語性
8. 絵本における行きて帰りし物語
9. 絵本にみる親子関係とアイデンティティ
10. 絵本における命と死を考える
11. 絵本における現実(日常性)とファンタジー
12. 絵本における翻訳
13. 絵本における社会性
14. 絵本は人生である
15. 絵本論講義まとめ ―絵本の扉を閉める― 

評価方法
レポートの内容と授業への参加状況を総合して評価する。

テキスト
使用しません。毎回レジュメを配布します。

備考
日頃から、絵本を丁寧に、深くみるように心がけてください。機会を捉えて、絵本原画展や美術展を訪れ、視覚的イメージをを見る目を豊かにしてください。