外国児童文学演習UB

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
132851   児童文学科 通年 3 2 長澤 修一

授業の主題(テーマ)
グリム童話と継母

授業の目標(講義概要)
グリム童話には「継母」が登場する作品が、『白雪姫』や『ヘンゼルとグレーテル』をはじめとして幾種類かある。前期は、『灰かぶり』を取り上げて、まず日本語とドイツ語を照らし合わせながら精読し、次いで、バジーレやペローなどのシンデレラ物語と読み比べることによって、継母の役割あるいはこの作品の内容を解釈していきたい。後期は、「継母」が登場する13話を取り上げて、それらの作品のなかで「継母」がどのような働きをしているのかを具体的に調べ、グリム童話の中での「継母」の役割が、文芸的、歴史的、さらには心理学的にどのように解釈できるかを考察していきたい。各自に発表してもらう。

授業計画
授業の内容は以下の通りです。
1)『児童文学のなかの母親』−「悪魔の母」を読む
2)『子どもと家庭のメルヒェン』−序文(第2版、1819年)を読む
3)グリム童話『灰かぶり』−日本語とドイツ語を照らし合わせながら読む
4)グリム、ペロー、バジーレのシンデレラ物語の比較
5)グリム童話の「継母」が登場する13話の解釈と「継母」の役割(各自発表)
6)まとめーグリム童話における文芸的、歴史的、心理学的「継母の役割」

評価方法
発表とレポートを総合的に評価する。

テキスト
プリントを使用する。

備考