中国文学講義UA

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
116251   日本文学科 後期 2・3 2 三木 雅博

授業の主題(テーマ)
唐代伝奇小説の世界とその文化的広がり

授業の目標(講義概要)
中国の唐の時代には、今のファンタジー小説の元祖のような、「伝奇」とよばれる空想的な短編物語が盛んに書かれた。この講義では、「伝奇」の中からいくつかの作品を取り上げて読みながら、その作品に見える様々な文化的問題を取り上げ解説する。また、作品によっては、日本やヨーロッパの文学・文化との関わりについても論じていく。テキストは現代語訳を用いるので、漢文や中国語を知っている必要はない。

授業計画
以下の作品を取り上げ、順に講義していく(あつかう作品を一・二入れ替えたり、増やすこともある)。

  1.赤い綱と月下の老人−定婚店  (本当は恐ろしい「赤い糸で結ばれた運命」) 
  2.狐の妖女任氏(じんし)の物語−任氏伝  (日中の狐美女物語の比較)

  3.中国のシンデレラ−葉限(しょうげん)  (世界最古のシンデレラ物語は中国にあった?)


評価方法
基本的には出席と最終授業時の試験(授業中に小提出物を提出してもらうこともある)による。比率は出席40%、試験60%

テキスト
プリントを配布する。

備考