臨床心理面接特論U |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
560501 | 心理臨床学専攻 | 後期 | 2 | 橋本 秀美 |
授業の主題(テーマ) |
臨床心理学的援助を行なうための基本的態度、および基礎的技法を学習する。 |
授業の目標(講義概要) |
カウンセリングの基本的な理論と技法を学習し、その実践技法についても研修します。今まで学んできた臨床心理学などの学問を基礎に、より深めた臨床心理学の理論を理解し、臨床心理学の世界に一歩深く入り込むきっかけを提供し、広い視野を養えることを目指します。前半では面接の技法と記録の取り方なども学びます。後半では芸術療法の中でも主に描画法が、心理臨床の中で果たす役割を習得します。 |
授業計画 |
(前半) 実際の臨床場面などで必要とされる状況に際し、心理学的立場にたって治療を行うための、知識や研究方法などについて学ぶ。また、心理的な臨床場面における面接の様態にはクライエントの状況に応じて様々な技法(アプローチ)がある。治療としての技法を主とするが、成長や予防としての技法も求められる。これらの、面接技法などに関し、その諸理論を修得し、その実践的資質を体験的に深めることを考慮し、心理療法やカウンセリングに関する課題研究レポート及び試行的なカウンセリング(ロールプレイなどを含む)を中心に展開する。 第1部:クライエント中心療法 1,クライエント中心療法の歴史と理論 2,クライエント中心療法の技法論 3,ロジャーズの面接における体験過程評定の試み@ 4,ロジャーズの面接における体験過程評定の試みA 5,クライエント中心療法における応答の研究 第2部:面接法の基礎訓練 6,カウンセリングの実際例の視聴(ビデオ) 7,8,試行的なカウンセリング(ロールプレイングなど):グループアプローチ 臨床家として必要な倫理的態度、事例理解と問題解決能力の養成をめざす。 個々の事例に基づいて、クライエント中心療法の理論を主として、 その技法に関する研修と研究を行う。 9,10,上記の7,8でのミニ試行カウンセリングの実践例をもとに、集団討議を 行い、自分は何を考え、何を学んだかを明らかにしていく。 (後半) 芸術療法の中で、特に描画法が心理臨床の中で果たす役割を、習得する。 11,描画テスト・描画療法 12,動的家族画 13,動的家族・学校描画システム法@ 14,動的家族・学校描画システム法A 15,本授業のまとめA |
評価方法 |
授業への出席や発表及び報告やレポートなどにより総合的に評価する。 |
テキスト |
「来談者中心療法」東山紘久編著 ミネルヴァ書房 |
備考 |
授業は講義をはじめ演習と体験学習により進める。 |