心理臨床学演習

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
560204 (4) 心理臨床学専攻 通年   4 橋本 秀美

授業の主題(テーマ)
修士論文に関する臨床心理学応用研究演習を行い、論文作成のための指導を行う。

授業の目標(講義概要)
様々な心理臨床現場での事例を小集団討論方式で詳細に検討し、事例を多面的に分析検討していく能力を育む。特に、スクールカウンセリングなど学校教育現場で役に立つ、カウンセラーの基本的態度について、主として来談者中心療法の応答を学び研究する。そこで役に立つ技法として、投影法の一つである描画法を取り上げ,事例を中心に,アセスメントとしての解釈や,心理療法としての技法的応用について検討する。

授業計画
1,カウンセラーの基本的態度(第1回〜第10回)
様々な心理臨床場面でのカウンセリングについて修得するが、特に、スクールカウンセリングなどで学校不適応などを中心とする問題解決など、学校現場や教育心理臨床などで役に立つ、カウンセラーの基本的態度について、注目する。
カウンセラーの基本的態度について、主として来談者中心療法の応答を研究する。
ロールプレイ体験実習、グループ・カウンセリング実習、心理テストなどを中心に、実践学習を深める。主として、クライエント中心療法の応答を学び、面接法を研究する。クライエント中心療法の文献的な知識の習得を行いながら、事例を通して、それらを用いた臨床心理の治療技法を学習する。

2,事例研究(第11回〜第30回)
様々な心理臨床現場での事例を小集団討論方式で詳細に検討し、事例を多面的に分析検討していく能力を育む。
小集団での討論による事例研究を行い、臨床家として必要な倫理的態度、事例理解と問題解決能力の養成をめざす。個々の事例に基づいて、クライエント中心療法の理論を、主として、その技法に関する研修と研究を行い、その積み重ねを基礎に、従来の文献的検索を参考にして、修士論文作成のための指導を行う。

3,アセスメントと心理療法としての描画法(第11回〜第30回)
芸術療法(表現療法)の一つである描画法を取り上げ、事例を中心に、アセスメントとしての解釈や、心理療法としての技法的応用について検討する。
特に、学校場面や教育心理臨床などで適用のよい、動的家族画や動的学校画、バウムテスト、動的H-T-P法などを中心に修得する。

1年次では、心理臨床領域での学生の関心を深め、修士論文作成のための基礎文献収集と予備研究を中心に行い、次年度(2年次)の修士論文研究を推進する。

評価方法
授業への出席や発表およびレジュメなどにより総合的に評価する。

テキスト
 

備考
テキストについては授業中に参考図書を適宜紹介し、あるいは資料を配付する。