児童文学特殊講義[ |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
532401 | 児童文学専攻 | 通年 | 4 | 早川 勝広 |
授業の主題(テーマ) |
小説と物語の表現機構と作品構造の分析方法 |
授業の目標(講義概要) |
小説と物語の違いはどこにあるのか。「昔話」の構造分析を行いながら、物語の成立を問いながら、物語の本質を解明する。一方、近代小説の成立を問ながら、小説に物語性は不可欠か、ストーリーのない小説は成立するのか。さらにまた、近年の活字以外の物語の生成についても考察してみたい。 |
授業計画 |
1.レヴィ=ストロースなどの構造主義について学習する 2.小学校・中学校の国語の教科書の文学教材をとりあげ、作品分析を行う。小学校で子どもたちは物語文を読む。中学校で子どもたちは 小説を読む。物語の読解から小説の読解への移行を国語科教育はどう配慮し、計画しているのか。 3.近代短編の名手である芥川龍之介、志賀直哉、川端康成の短編小説を分析し、近代小説の特質を解明する。 4.戦後の短編としては、三浦哲郎、黒井千二、庄野潤三の作品を取り上げ、小説表現の変質を問う。 5.小説や物語に表現された子ども像の解析も併せて行う。 |
評価方法 |
講義への参加の姿勢、その都度の課題への応答を総合して行う。 |
テキスト |
備考 |