生涯学習論

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
293001 (1) 司書 前期 1 2 担当者未定

授業の主題(テーマ)
生涯学習の多様性について理解する。

授業の目標(講義概要)
本講義の目標は、生涯学習は、多様性を有した概念であるということを理解することである。生涯学習について学ぶに際して、事前に必要な特別な知識はない(少なくとも、担当者はそう考えている)。学習者自身の体験や経験が貴重な学習資源となりうるからである。しかしその一方で、生涯学習ということを理解しようとする時には、学校(あるいはそれに類似した場)こそが学習の場である、ということを相対化する必要性がある。この意味からは、受講者には、自らが経験してきた/経験している学習(学校教育)を一旦相対化してみる姿勢が求められる。

授業計画
・学習と教育
 学習と教育は、一般的には似たものとしてイメージされるが、その相違と関係について理解する。
・生涯教育から生涯学習へ
 欧米において登場した生涯教育論が、輸入・翻訳され、臨教審を機に生涯学習へと移行していく過程を、新自由主義との関わりで理解す  る。また、新自由主義と関わって、「効率」「サービスの充実」を目的に導入された指定管理者制度について、そのメリット・デメリッ  トを含めて理解する。
・生涯学習と人権
 生涯学習と人権の関わりを、識字を例に考える。
・成人教育学
 学校教育に典型的にみられるように、おとなが子どもを教える(あるいは学習を支援する)光景はよく目にするが、それでは、おとながお となを教える(学習を支援する)場合には、どのような原理に基づいて、何に気を配る必要があるのか、ということについて考える。
・生涯学習と学校教育
 昨今の学校教育制度改革について考える。

評価方法
中間レポート(30〜40点)、および期末試験または期末レポート(60〜70点)によって評価する。

テキスト
特に指定しない。参考文献は適宜紹介する。

備考