マンガ作品研究

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
264351   児童文学科 前期 2・3 1 竹内 長武

授業の主題(テーマ)
手塚治虫マンガの現代性

授業の目標(講義概要)
手塚治虫は、戦後のストーリー・マンガの基礎を作ったと言われる。藤子不二雄、石森章太郎など、数多くのマンガ家に影響を与えた。本講義では、その膨大な作品を、いくつかの視点から読み解く。一般にヒューマニズムのマンガ家、反戦のマンガ家などと称賛される手塚のマンガには、もうひとつの顔がある。本来は芸術家の資質をもちながらも、大衆文化の世界で生活せざるを得なかった苦悩の姿である。そのような側面を読み解いていくことにしたい。手塚マンガの多様性を理解していただければと思う。

授業計画
第1回 手塚治虫の生い立ちと作品、および授業のねらい
第2回 手塚マンガの科学性
第3回 「鉄腕アトム」のロボット像
第4回 手塚マンガのなかの鳥人と人魚
第5回 表層の美学 
第6回 女性像の検討
第7回 分身の発想
第8回 手塚治虫と昆虫
第9回 反戦思想
第10回 トキワ荘の仲間たち
第11回 手塚治虫の映画的手法
第12回 手塚治虫マンガの現代的意義
第13回 参考文献紹介

評価方法
出席と試験(テキスト持込み可)による総合評価。

テキスト
竹内オサム著 『手塚治虫論』(平凡社)

備考