外国児童文学講読

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
260751   児童文学科 後期 1 1 廉岡 糸子

授業の主題(テーマ)
ファンタジーを読む

授業の目標(講義概要)
イギリスはファンタジーの宝庫である。ファンタジーにはさまざまな形があり、「この世の時間の外」の物語、この世と「時間の外」が混じり合っている物語などがあるが、ここではイギリスのファンタジー作品から主に現実と不思議が離れがたく結びつているファンタジーを読む。そしてそれぞれの作品に込められた物語の意味をとらえ、ファンタジーの醍醐味を味わう。

授業計画
●ファンタジーとは? その形式や特質について考える。
 
●取り上げる作家と作品
1. イーディス・ネズビット
  中途半端な魔法の面白さを描く『砂の妖精』
2. フィリッパ・ピアス 
  「時」の謎を追究した『トムは真夜中の庭で』
3. ルーマ・ゴッデン 
  自由の意味を探る『ねずみ女房』 
  人形の世界と少女の世界の結びつきを語る『人形の家』
4. ルーシー・M・ボストン  
  過去の子どもと現実の子どもとの交流を描く『グリー・ノウの子どもたち』

●それぞれの物語を丁寧に読み、読解したことをレジュメを作って発表する。
●作品は翻訳されたものを使う。
●物語は各自で手に入れて読む。翻訳されたものを使う。(大学の図書館、地域の図書館を利用する)

評価方法
発表内容、レポート、出席(2/3以上の出席)等で評価する。

テキスト
特定のテキストは使わない。必要に応じて教材を配付する。

備考
進度によって、別の作品を取り上げる場合もある。