アニマル・セラピー

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
231401   心理学科 後期 3・4 2 加藤 謙介

授業の主題(テーマ)
動物介在療法を含む「人と動物の関係」に関する研究・実践についての学習と理解

授業の目標(講義概要)
本講義では、動物介在療法(いわゆるアニマル・セラピー)を含む「人と動物の関係」に関する研究・実践についての紹介・解説を行う。具体的には、個別の実践例を紹介するとともに、それらを研究するための理論的枠組の解説を行う。また、それらの実践・研究の背景となる社会問題や理論的観点との関連についても紹介する。なお、現場の声や視聴覚教材等の導入により、問題の迫力に感じ取ることのできる授業になるよう工夫する。

授業計画
以下の流れに沿って講義を進める予定である。
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【1】イントロダクション
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・講義全体の概要を説明する。
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【2】『アニマル・セラピー』とは何か?
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・教科書に基づき、アニマル・セラピーに関する定義・歴史を紹介するとともに、アニマル・セラピーを研究する際の理論的・方法論的枠組みについて解説を行う。
・アニマル・セラピーの実践に関わるボランティア・NPOについて、社会的背景を解説するとともに、アメリカ・イギリスの活動事例を紹介する。
・受講生自身の考えを述べてもらうため、『あなたのペットとボランティア』という課題を実施する。
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【3】人と動物の関係
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・アニマル・セラピーをより幅広い視点から理解するために、現代における人間と動物の関係について概説を行う。
・「動物観」や「人間と動物の関係の歴史」等、マクロな関係を理解するための視点を紹介するとともに、いわゆる「ペット・ロス」「地域猫」など、現代における人と動物の関係をめぐる諸問題について解説を行う。
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【4】動物介在療法のグループ・ダイナミックス
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・アニマル・セラピーを研究するための理論的枠組みとして、グループ・ダイナミックスを紹介する。
・高齢者施設でのアニマル・セラピーの事例を紹介することで、この理論的枠組みを用いることの意義について解説を行う。
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【5】『ロボットを介したケア』
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・近年になって試みられるようになった、動物の代わりにペット型ロボットなどを介したケアについて紹介する。
・高齢者施設での事例を紹介し、「ロボットを介したケア」と「アニマル・セラピー」の相違について解説を行う。
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【6】まとめ
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・講義全体のふりかえりを行う。

評価方法
学期末の試験の結果によって評価を行う。

テキスト
『アニマル・セラピーの理論と実際』岩本隆茂・福井 至 共編、培風館、2,800円

備考