攻撃性の心理

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
204801   教養 後期 1・2・3・4 2 岡田 督

授業の主題(テーマ)
破壊と再創造

授業の目標(講義概要)
人間の心の中には、愛する心と同時に憎む心も存在する。創造する気持と破壊してみたい気持ちも、また同時に存在する。それは人間のもつ自然な当然の心理であり、生きていくうえでの大切なエネルギーとなる。本講義では一般社会ではマイナスとイメージ、あるいは恥じるべき心として捉えられている攻撃的な気持ちを、攻撃性=人間性といった観点に立ち、自己愛、独立心から児童虐待、非行、犯罪、家庭内暴力、サディズムなど、性格テストなども用い分析していく。

授業計画
1.攻撃性の定義と心の力動的把握
   暴力や争いなどの行動として現れる攻撃性
   敵意や憎しみ嫉妬など情緒として現れる攻撃性
   人と競い能力を高めていく力や独立心としての攻撃的要素
   こういった心の諸現象を定義しながら力動的に把握する

2.攻撃性の歴史的変化の概観
   原始時代から現代にいたる、人間の攻撃性についての考え方を概観する
   特にフロイトの生と死の欲動からそれ以後の展開について

3.攻撃性表出の諸要因への検討
   攻撃性の表出は、個々様々であるが、その形成の主要因を生育歴に求め  
   事例を通じて考察する

4.心の諸現象の分析
   児童虐待や非行、家庭内暴力などの問題や、サディズムなどの性格につい
   ての分析を行う

評価方法
授業中の提出物、および期末試験によって評価

テキスト
 

備考