サル学

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
204751   教養 前期 1・2・3・4 2 中道 正之

授業の主題(テーマ)
霊長類の行動発達と社会行動を理解し、人間の行動を考える。

授業の目標(講義概要)
世界には約200種のサル類が生息している。そのサルと人を合わせて表現する言葉が「霊長類」である。霊長類のほとんどの種は、集団を作り、その中で生活をしている。原始的なサルの原猿類から人に最も近縁の類人猿であるチンパンジーやゴリラまでの子どもの成長・発達や母性行動、社会行動、さらに老化についての理解を目指す。サル類と人との類似点、相違点を考え、われわれ自身の一層の理解を目指す。

授業計画
さまざまな姿かたちをしたサルたちの子育て、子ザルの成長・発達、社会行動をビデオやスライドで紹介しながら、適宜、人間の行動発達や社会行動についても紹介する。主に、以下のトピックを授業の中で取り扱う予定である。

●子ザルは母ザルに何を求めているのか?
●母と子の結びつき
●赤ん坊はなぜかわいいのか?
●母の子育てスタイル
●母の子育てと子の行動スタイル
●柔軟な子育て
●遊びとは何か?
●オスとメスの行動発達の違い
●サルの「知恵」と幼児の「知恵」
●社会の中で暮らすこととは?
●老化とは?
●老いたサルの社会的役割
●サルと人の間

評価方法
レポートあるいは試験のどちらかを実施する。出席点は加味しない。

テキスト
テキストは使用しない。

備考
参考図書:中道正之 著 『ニホンザルの母と子』 福村出版(1999)。
     杉山幸丸 著 『進化しすぎた日本人』 中公新書クラレ(2005)
積極的な姿勢で、授業に臨むことを強く求める。