教育学概論 |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
160701 | 人間科学科 | 前期 | 2 | 2 | 新 茂之 |
授業の主題(テーマ) |
教育を理解するための視座をケアリング論から得る試み |
授業の目標(講義概要) |
教育学概論の主なねらいは、教育という営みを巡ってこれまで行われてきた学問的研究の概要を学ぶことにありますが、本講義では、教育という現象を捉えるための枠組みを一定の視点から考えていきたいと思います。教育の今の課題をどう理解するにまずは焦点を当てて、その手がかりをケアリング論に求めます。 |
授業計画 |
1.ケアリング論の形成(第1週・第2週・第3週) ケアリング論の先駆者であるメイヤロフの主張を考察し、併せてハルトの考え方にも触れます。 2.ノディングズのケアリング論(第4週・第5週・第6週・第7週) アメリカの教育哲学者ノディングズのケアリング論に焦点を合わせ、ケアリング論のポイントを探ります。 3.ケアリング論の展開(第8週・第9週・第10週) ケアの考え方は正義や公正の視点と対置されてきました。 4.教育のケアリング論的基底(第11週・第12週・第13週) これまでの考察から、教育の営みを捉える視座をケアリング論に基づいて反省したいと思います。 5.ケアリングという言葉に対応する日本語(第14週・第15週) 日本に住むわたしたちにとって教育の今の課題は日本的文化の脈絡にあります。 |
評価方法 |
教室で指示する課題(50%)と学期末に課すレポート試験(50%)で評価します。 |
テキスト |
『ケアリングの現在』中野啓明・伊藤博美・立山善康編著 晃洋書房 2,800円(予定) |
備考 |