社会福祉専門演習T |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
151551 | (1) | 人間福祉学科 | 通年 | 3 | 2 | 植田 寿之 |
授業の主題(テーマ) |
援助する人される人−その関係のあり方を探る− |
授業の目標(講義概要) |
対人援助は、その宿命なのか、「援助する人」と「援助される人」を作り出した。しかし、その根本は、「お互いに支え合うこと」であった。誰もが葛藤や不安を抱えるとき支えてほしいと思う。そして、「支える人」も「支えられる人」も人として成長し続ける。 お互いに支え合うためには、両者の関係のあり方が問われる。両者の関係、すなわち援助関係は、権威主義的な上下関係でもなく、一方的な関係でもない。あくまでも対等で双方向の関係であり、それは、問題や悩みの解決に向けた共同作業なのである。 本ゼミでは、講義やグループディスカッション、学生による研究発表などを通して、対人援助における専門的な援助関係のあり方を探るとともに、よりよい援助関係を形成していくための方法とその理論を深める。 |
授業計画 |
前期:テキストを読み込みながら、講義とグループディスカッションを通して、対人援助と援助関係についての基礎理解を深める。 後期:学生による研究発表により、援助関係を通した対人援助の具体的な方法と理論を学ぶ。また、同時に研究の方法、論文の作成方法についても学ぶ。 |
評価方法 |
出席状況、授業への参加態度、グループディスカッションの様子、半期に一度のレポートなどで総合的に評価する。 |
テキスト |
平岡蕃・宮川数君・黒木保博・松本惠美子著『対人援助 ソーシャルワークの基礎と演習』ミネルヴァ書房 2,310円 |
備考 |
専門職としての援助者が、利用者と取り結ぶ援助関係について研究することはもちろんである。しかし、専門的な援助関係は、日頃の友人関係やその他の対人関係に共通するところが多くあるので、授業そのものが、日頃の対人関係を振り返ることを支えるスーパービジョンの場になるようにすすめたいと考えている。 |