児童言語学 |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
130101 | 児童文学科 | 前期 | 1 | 2 | 早川 勝広 |
授業の主題(テーマ) |
子どものことばの豊かな育ち |
授業の目標(講義概要) |
子どもの言語習得の全体、ここでは、誕生から小学校入学までの幼児期を考察対象とする。日本語の獲得と言語運用の習熟の過程を考察する。言語学的な処理、心理学的な処理、教育学的な処理など学際的なアプローチが求められる。家庭という場において、親・保護者とのコミュニケーションを通して、あらゆるものを学ぶ。コミュニケーションは、言語行動、その他の接触行動や表現行動などさまざまな交信手段を統合して、共有関係を形成する営みである。その具体的な生の営みの中で、言語が獲得されていく。また、保育所・幼稚園という場において、保育者・友だちとの共同生活・協同活動を通して、公的で改まったことばと私的でくだけたことばとの切り替えを習熟していく。そのプロセスを具体的な資料の分析を通して考察する。 |
授業計画 |
(はじめに) ・児童言語学への誘い (1)乳児期のことばとの出会い @喃語・音声模倣とマザー・トーク A初語から一語文期へ (2)幼児前期の対話ことばの育ち B文法的な発達 C語彙的な発達 (3)幼児後期の語りことばの育ち D物語の理解と創造 E紙芝居づくり (おわりに) ・最終試験 |
評価方法 |
日々の出席を重視する。毎回の発話分析の作業課題を提出し、言語処理技能の習熟を評価する。あわせて、ノート提出、最終試験を行い、これらを総合して評価する。 |
テキスト |
備考 |