中国文学講義UA |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
116251 | 日本文学科 | 後期 | 2・3 | 2 | 西堀 智子 |
授業の主題(テーマ) |
飲食と中国人 |
授業の目標(講義概要) |
飲食は人間の生命を維持するための基本的な行為であるが、飲食のことをあれこれ論じることははしたないとする考え方が日本にも西欧にもあった。中国でもそのような考え方がないわけではないが、古来、政治家でも詩人でも画家でも文章家でも、飲食を語らない人は稀であった。そして語られ論じられる分だけ極められ、高められていったのである。本講では、中国人の飲食の実際を様々な詩や文章を読みながら解説していく。 |
授業計画 |
中国料理と言えば「四千年の歴史」が枕詞のようについてくるが、実際、例え ば「詩経」や「論語」など、一見飲食とは全く関係のないように思える古典を読 んでも、当時何をどのように料理して食べていたかなど、飲食に関する記述がと ころどころに見られる。また、南北朝時代の農業書「斉民要術」では、 耕作方法の他に食材や加工調理について詳しく解説しているし、それぞれの時代 や地域で飲食された料理や飲み物のレシピの記録も多数残っている。一方、杜甫 や李白・白楽天・蘇東坡・陸游・李漁など飲食に縁の深い文人たちは、食べ物や 飲み物を讃美する詩や文章を残しているし、飲食にまつわる伝説や逸話も枚挙に いとまがない。 授業で取り上げる事柄については基本的には教師の選択になるが、授業参加者 の興味の方向を見極めながら、リクエストにもできるだけ答えて、臨機応変に授 業を進めていきたいと考えている。 |
評価方法 |
平常の出席状況と期末試験の成績により、総合的に評価する。 |
テキスト |
講義ノート形式のプリントを配布する。 |
備考 |