| 日本文学作品研究4 | 
| 授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 | 
| 114451 | 日本文学科 | 通年 | 2・3 | 2 | 尾上 新太郎 | 
| 授業の主題(テーマ) | 
| 漱石『道草』を読む | 
| 授業の目標(講義概要) | 
| 夏目漱石の小説『道草』は、完成したものとしては彼の最後の作品である。自伝的小説風、私小説風の作品といわれる。だが、厳密には、それらとは似て非なるものがある。作品を逐一、読んで行くことを通して、その内容を細かく検証したい。また、伝記についても詳しくお話しする。 | 
| 授業計画 | 
| 逐一、『道草』を授業中読むことを通してその内容の考察を行う。あわせて漱石の伝記の話をする。特に幼少期の漱石に留意する。これまで『道草』について、どう論じられてきたかも考察する。特に心理学者の河合隼雄氏の『道草』研究に着目する。また、最晩年の漱石の思想「則天去私」と『道草』の関係についても考察する。それから、自伝的小説・私小説との相違点についても言及する。また、東アジアの国際問題について、漱石はどういう態度をとったかも考察する。これらを通して学生それぞれの人生一般についての思考能力を高めることに努める。 | 
| 評価方法 | 
| 出席を重視します。 | 
| テキスト | 
| 『道草』夏目漱石、岩波文庫(460円) | 
| 備考 |