中国文学研究・特講T

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
513701   日本文学専攻 通年   4 菅本 大二

授業の主題(テーマ)
秦・漢帝国期における「天」の思想の展開

授業の目標(講義概要)
「天」の思想は、殷王朝から周王朝への王朝交代期に生まれた、中国古代における、おそらく最初の「思想」と呼びうるものであった。それは、社会的・政治的な視点を有しており、春秋戦国期をへてさまざまに形を変えて伝わっていった。そして漢代においては、儒教が国家の正統教学になるにあたって、この「天」の思想が大きな役割を果たし、「天」が東洋における倫理規範の頂点に位置づけられもした。本講義では、この漢代に至るまでの「天」の思想の展開について論じてみたい

授業計画
基本的に前年度の話の続きである。
○戦国期の出土資料における「天」
○諸子百家における「天」
○法家における「天」の思想のあらわれ方
○秦王朝と「天」
○漢初における「天」−馬王堆出土資料における「天」
○董仲舒の登場
○董仲舒の天人思想
○『漢書』における「天」

評価方法
出席状況と期末に課すレポートの成績

テキスト
 

備考