言語と心理 |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
274901 | 日本文化創造学科 | 後期 | 2・3・4 | 2 | 大原 始子 |
授業の主題(テーマ) |
社会言語学:言語の選択とことばの切り替え〜言語習得、言語意識、社会的場面 |
授業の目標(講義概要) |
世界には、居住する民族の多少、歴史の長短、移民や学習による異言語との接触、そしてこれらの組み合わせによって、様々な言語社会が存在する。これらの社会の状況や要求に応じて、単一言語使用・二言語使用・多言語使用があったり、ニ言語変種併存、混交語、借用語といった言語現象が見られる。それぞれの代表的な国家、社会を取り上げて、人とことばの関わりを見ていく。また、第二言語習得(外国人の日本語学習や日本人の英語学習)のプロセスで見られる現象や、特定の状況や場面で言語や変種を選択する際に大きく作用する言語意識やアイデンティティを取り上げていく。 |
授業計画 |
第一回 オリエンテーション 以下、取り上げる主な項目である。 * 言語と方言、世界の方言 * 方言と標準語、標準語化のプロセス * 公用語の選択と国家 * 公用語・国語・国家共通語 *「日本における英語の第二公用語化」ビデオ *「日本における英語の第二公用語化」のレポートとディスカッション * ニ言語使用、多言語使用 * 二言語変種併存社会 * 言語選択とコード・スイッチング * 言語使用とアイデンティティ * 言語接触〜ピジン、クレオール、ポスト・クレオール * 言語接触〜借用語 |
評価方法 |
期末の筆記試験と課題のレポートによって評価する。授業中の質問への回答状況なども考慮に入れる。 |
テキスト |
編・著者名:大原 始子 書名:シンガポールの言葉と社会 出版社:三元社 価格:2,300円 |
備考 |
多くの言語・社会・文化に関心を持つこと。日本語教員を目指すものは、ある程度の英語読解能力を持つことが望ましい。 |