| 日本児童文学作品研究3 | 
| 授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 | 
| 264101 | 児童文学科 | 後期 | 2・3 | 1 | 田中 裕之 | 
| 授業の主題(テーマ) | 
| 安部公房の初期短編を読む | 
| 授業の目標(講義概要) | 
| 日本を代表する作家として何度となくノーベル文学賞の候補にも挙がった安部公房の作品には、総じて、シュールでありながらもリアル、といったものが多い。特に、初期の短編小説は、人間が名前や影を失ったり、他の事物に姿を変えたりといった、ファンタジックで童話的な要素が濃く、児童文学科の学生諸君にも親しみやすいのではないかと思われる。この授業では、初期安部公房の代表作である作品集『壁』に収録された初短編について、テーマ、手法、外国文学からの影響といった様々な観点から考えてみたい。 | 
| 授業計画 | 
| おおよそ次のような流れで進める。 T、イントロダクション U、『赤い繭』を読む ・先行研究を踏まえながら ・作品外の資料を活用して V、『洪水』『魔法のチョーク』『事業』を読む ・Tで得た知識を活用して ・安部公房の手法についても考える W、『バベルの塔の狸』『S・カルマ氏の犯罪』 ・外国文学からの影響についても考える | 
| 評価方法 | 
| 原則として期末試験の成績によるが出席状況を考慮する場合もある。 | 
| テキスト | 
| 安部公房『壁』新潮文庫 | 
| 備考 |