住宅構造力学T

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
243901   生活環境学科 前期 2・3・4 2 村上 直也

授業の主題(テーマ)
構造物に作用する力とそれにより生じる応力・構造物の変形との関係について

授業の目標(講義概要)
建築構造物は常に外部からの「力」の作用を受けながら、その形状・機能を保持し、人間にとっての安全な生活空間を確保・維持しています。「力」は日常目に見えるものではありませんが、計算により数値化、比較・検討を行い、「力」と「構造」の安全性の関係を明確に表示することができます。それにより、構造物の安全性の検討を行い、合理的で経済的な建築を実現することが可能となるのです。日常生活の中で使われている計算の基本とその応用により、「力」のしくみと「構造」のはたらきを学習します。

授業計画
第 1週 教科ガイダンス/建築の安全性と構造力学
第 2週 力の合成と分解・モーメント・力のつりあい
第 3週 構造力学の基礎/荷重・支点と節点・支点と反力・構造物の安定と静定
第 4週    〃   /つりあい方程式・反力の計算
第 5週 静定構造物の応力を求める/応力と応力図 
第 6週 静定梁を解く(片持梁・単純梁)
第 7週    〃   (張出し梁・ゲルバー梁)
第 8週 静定ラーメンを解く(片持梁ラーメン・単純梁ラーメン)
第 9週      〃    (3ヒンジラーメン)
第10週 静定トラスを解く/トラスの種類と解き方・トラスの反力と部材応力
第11週 静定トラスを解く/トラスの解法(節点法)
第12週 静定トラスを解く/トラスの解法(切断法)
第13週 部材の性質・断面の性質・応力度/応力度・ひずみ度
第14週           〃          /弾性体の性質・許容応力度・断面の諸係数
第15週 まとめ 

評価方法
授業内計算演習レポート、定期試験による基本点および授業出席状況、学習態度等を総合的に判断し評価します。

テキスト
編・著者名:〈建築のテキスト〉編集委員会 書   名:初めての建築構造力学 出 版 社:学芸出版社 価   格:2940円

備考
構造力学は、日常の計算力を基礎としてその応用によって構成されています。「力」を現象として捉え、一つ一つ着実に解き進めていくことで「構造」全体のシステムが見えてくるはずです。